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カーリング  パシフィック アジア 日本代表決定戦 おつかれさまでした!

パシフィック アジア2018 代表決定戦 おつかれさまでした!
 
2017シーズン最終戦にして2018日本代表を決める戦い、パシフィックアジア代表決定戦が終了しました。結果は女子は3勝0敗でLS北見が、男子は3勝1敗でSC軽井沢クラブと男女共にオリンピック代表チームが貫録の強さを見せましたね!
 
その模様を印象に残った場面と共に簡単に振り返り。
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痺れたダブルテイク合戦! LS北見×チーム富士急

パシフィックアジア代表決定戦女子の枠では、LS北見が3連勝と圧巻の強さを見せて代表権を勝ち取りました! しかしながら第3戦目、徐々に調子を掴んできたチーム富士急がLS北見をあと一歩まで追い込む様子は、富士急という若いチームの可能性を十分見せつけた試合となったと思います。

この第三戦第8エンドの攻防をどうぞ!


第8エンド、1点を追う富士急は赤のストーンです。
この配置から、サードの小谷優奈選手が黄色二つを出すダブルテイクアウト! 

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いやー、動画がないのが申し訳ない。縦に上下に並ぶ黄色のストーンを弾き出し自分の赤のストーンを残した小谷選手の素晴らしいショット! テイクアウト後が↓の図です。

 

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ガードストーンの裏に縦に綺麗に並ぶ赤のストーン。

 

が、ここからなんと、LS北見のサード吉田知那美選手がこのハウスに縦に残った赤の二つをダブルテイクアウト (これも動画がないのが申し訳ない・・・・・・。フジテレビSPORTSさん、ハイライト動画はアップしないんでしょうか・・・・・・) 難しいショットですがこういうショットを決めてくれるのがLS北見のサードなんですよ(大声)! これが吉田知那美の本来の力なんだよーーー、とみんなに自慢したいプレーでした。

 

いやー、この一歩も引かないダブル合戦の場面はめちゃくちゃ痺れましたねー。名勝負というものはどちらか一方の力だけでは足りずお互いの最高のプレーによって引き出されるんだと確認した試合でした。

 

それにしてもLS北見は強かった。大会後に富士急のスキップの小穴選手もコメントしていた通り、少しのミスショットでも、投げ→掃き→配置のわずかな時間でミスにならないショットに仕立て上げることができるこのチームの強さが発揮された大会でした。ショットはみんなでつなぐものとはよく聞く言葉ですが、それを正に目の当たりにしたといった感じでしょうか。

 

またミックスダブルスに出場するため一時チームを離れていたスキップの藤澤選手が、ミックスダブルスの時よりも(当然ながら)リラックスしていた様子も印象的でした。第一戦かな? ハウスに入れればよいショットを藤澤選手が短めに投げてしまって、吉田夕梨花選手と鈴木夕湖選手のスィープで何とか持って行ってもらったというショットがあったかと思うのですが、少しショートになってしまうのは二人のスィープ力を信用しているからなのかなと。チームメイトがちゃんとナイスショットにしてくれるという信頼感を垣間見てちょっと嬉しくなったLS北見ファンでした。


以上、女子の雑感です。

 
IWAI、勝っちゃった。マジかよ・・・・・・と驚いたSC軽井沢×チームIWAI
 

さて、男子についてです。表題にも書きましたが、


まさかチームIWAIが一勝するとは!!!


本当に驚きました。日本男子は国内ではSC軽井沢の一強で敵なしとの印象が強かったですし、初戦のぼろ負けを見ても「ああ、やっぱりチームIWAIは厳しいかな」とあまり期待せずに(失礼! しかしチャンスがあるのは富士急の方かなと思ってました。すみませんm(_ _)m)見ていたところの第二戦の素晴らしい勝利には思わず下のような声がもれました。


NEXT代(1296円)の元は取った!!!


本音がポロポロと、何度もすみません。いやね、どうしようか迷ったのです。うちはもともとスカパーのアンテナを設置していて、フジテレビONEだけならパック料金に組み込まれているのでそのまま視聴できるんですよね。しかし男子を観ようとすればフジテレビNEXTの料金を払わなければならないと知って、随分悩んだんですが。

 

払って悔いなし!!!

 

皆さん、男子見ないのは損ですよ!! 

 

と大きな声で叫びたいくらい第二戦、第三戦は素晴らしい勝負でした。


印象に残ったのは第三戦のこのショット。チームIWAI、いつもながら(失礼)絶体絶命です!

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赤のストーンのチームIWAIのラストショット。ハウス中央にある3つのストーンを動かしてしまわなければ相手の大量スチールとなってしまうこの場面。アナウンサーさんが解説の人に、「これ、3つ出せますか?」と尋ねて導き出された答えがこちら↓

 

解説「出せないわけじゃないんですが・・・・・・」

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 おいおい、こんなん無理でしょと解説図にツッコミを入れた私ですが、なんとこのショットをチームIWAIの青木選手が決めてしまうのです。やはりこの18歳の青木くん、只者じゃありませんよ。ああ、動画がないのが残念。
複数得点にはならずとも1点獲得で切り抜けたチームIWAIは、SC 3-5 IWAI とSC軽井沢をリードするのですが・・・・・・。

 

この後の軽井沢の驚異的な追い上げにはゾクゾクしました! 下の図をご覧ください。

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第7エンド、黄色のSC軽井沢のラストショット。スキップの両角友祐選手が赤の二つを弾き飛ばし、また自らのシューターも内側に入れて3点を獲得! いやー、これも絶妙にコントロールされた素晴らしいショットでした! なんで動画がないんだよ!! これでSC軽井沢が6-5と逆転に成功! このまま第三戦を勝利したSC軽井沢が第4戦も快勝し日本代表の座を勝ち取りました。


チームIWAIの健闘も光りましたがやはりSC軽井沢は強かった。一人のスーパーショットではどうしようもないほどのチームの実力の差を感じた戦いでした。この大会ではサードの清水選手の出来が勝利に直結していたというか、清水選手のスーパーショットでもうチームIWAIの前途は焼け野原という場面に何度も遭遇しました(笑)


一人ひとりがスキルもあり経験もあるSC軽井沢が総合力を見せつけ代表権を勝ち取った大会! であるのは間違いないんですが、チームIWAIが一勝をもぎ取ったことでSCもうかうかしてられないぞと思ったのも事実。日本のカーリング界が発展していくためには男子も女子も後進の育成が急務ですから、そういう意味では未来への明るさも感じた戦いでした。


今後の4チームがどうなるのかこれからも注目し続けます。富士急については課題だらけというか言うなれば「伸びしろだらけ」なわけで、何をやってもどんどんうまくなるだろうなぁと、そのポテンシャルの高さを感じた大会でした。富士急は4年後を見据えたチーム作りをしてくると思うのでじっくりと長い目で見守りたいです。チームIWAIはこのメンバーで来季も戦うのかそこすらよくわかっていませんが、今シーズンを盛り上げてくれた選手たちには感謝ですね。特に青木選手宿谷選手の若い二人には今後日本男子カーリング界の大きな力になってほしいと期待しています!

 

 

実は心配なのは、もうチーム力としては飽和状態に近づいているLS北見とSC軽井沢です。LS北見はオリンピックの活躍によりスポンサーさんも増えたでしょうし、世界ツアーを戦うことでチームの実力をアップさせて、カナダのジェニファー・ジョーンズのチームのようにいくつになっても成長できるところを見せてほしい。それができるチームだと期待しているのですが、SCはどうなんでしょう。本業のあるSC軽井沢の選手が今シーズン以降もツアーを転戦するということが可能なのかどうかは分かりませんが、出来れば世界で戦うSC軽井沢をもっと見たいと思わずにいられません。新しく迎えるであろう新コーチと共にさらなる高みを目指してほしいと思います!


この二チームは道のないところを自らが切り拓いていかねばならない難しさを絶えず抱えつづけていると思いますが、是非日本のカーリングをそしてファンを引っ張っていってほしいですね☆

 

では、今シーズンおつかれさまでした!

 (終わり)

 

 

 

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